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FIAT 500 タイミングベルト交換

投稿日/2016年7月11日

こんにちは、今回はFIAT 500のタイミングベルト交換についてのコラムです( ´ ω` )ノ

そもそもタイミングベルト・タイミングチェーンとはなんぞや?
という方もいらっしゃると思うので簡単にではありますが説明をしていきたいと思います!

その名の通りタイミングを合わせるベルト・チェーンなのですが。
エンジンには圧縮ピストンとバルブの部分がありまして、ピストンが上に圧縮している時にバルブが閉じてないと
エンジンとして成り立ちません。
そこでその二つのタイミングがちゃんと合うように調節しているのがベルト、チェーンになっています。
エンジンを回すのに欠かせないパーツなのです

国産やフォード車だとタイミング“チェーン”の方が多いみたいですね、チェーンの強みというのはやはり壊れにくい所でしょうか
ただ、チェーンは元々交換すようには作られていないため、壊れてしまったり、伸びてしまったりしたらとても厄介です。
オイル交換を定期的にしないと、チェーンが伸びてしまう原因になりますので、面倒でもちゃんと交換をしてくださいねo(`ω´ )o

フィアット車だとベルトが多いみたいです。
やはり、ベルトの方が走る際にチェーンと比べると静かなのではないでしょうか。
そして交換するのもチェーンと比べると楽だそうです。
なので元々交換しやすい構造で作られているみたいです。
ベルトはゴムでできているので6万キロくらいでの交換をお勧めします。
劣化(割れ)してると故障の原因につながります。
ちなみに最近では油圧でタイミングを調節している車もあります。
日々進化していますね。


500のベルト交換は色々な部品を外してからの作業となります。
エンジンの上にあるエアクリーナーを取り外します。
次にファンベルトを外します、ファンベルトとは何かと言いますと
発電するのに必要だったり、エンジンを冷やすためのウォーターポンプをグルグル回すのに必要だったり
エアコンやパワーステアリングなどを動かすのに必要なベルトです。
あとはクランクプーリー、これはファンベルトを回すのに必要な部品です。
あとはエンジン始動などをつかさどるコンピューターだったり、タペットカバーを外してタイミングベルトの取り外しにかかります。

まずは、エンジンマウント、これでエンジンを支えています。
エンジンマウントを外す作業なので、エンジンの下からジャッキで支えます。
これをしないとエンジンが傾いてしまうんですね。
そしてコンピューターとタペットカバー。
コンピューターはなんとなくわかるけどタペットカバーとはなんぞや?という方に説明致します。
タイミングベルトの役割を話す時に出てきたバルブなのですが
そのバルブを動かすためにカムシャフトというしずくのような形のものがバルブの開け閉めをしています。
突起部が下に押し出しバルブを閉めています。
そのカムシャフトが収納されている場所。
の上のカバー部をタペットカバーと言います、普段はパッキンや※シーラーなどでピタッと止まってますがそれをこじ開けます。

※シーラーとは?
シーラーはお風呂場の扉などでよく使われている白いプニプニしたものに似ています。
車の整備に使われているものは黒く耐水・耐油・耐熱に優れたものになっています。
この、タペットカバーを外す理由は500の構造にあります。
エンジンの圧縮ピストンとバルブのタイミングを合わせる為に国産車は目印などが付いているのですが500は付いていないため
専用の工具を使う必要があります。
その工具を取り付けるために取り外す必要があります。

タイミングベルトを外したらそのついでにウォーターポンプも新しいものに交換します。
ウォーターポンプはその名の通り冷却水、いわゆるクーラント液が入ってます。
不凍液などが入っており、色々着色などが付いていますが
FIATはピンクのクーラントですがメーカーによってクーラントの色も違います。
一般的には緑・水色・ピンク、他にも紫色などたくさんあるみたいですね。
“なぜ”タイミングベルト交換のついでにウォーターポンプも交換するの?
水漏れしてないのになんでウォーターポンプも変えるの??
と思ってる方も少なくないはず。
ウォーターポンプも劣化していく部品の一つでもあります
そのウォーターポンプを取り外すのはタイミングベルトなどを取り外さなくてはできません。
勿論、タイミングベルトだけを交換してウォーターポンプを交換しないという事も出来ます。
ウォーターポンプを交換しなければその分工賃や時間、部品代なども安く済みますが、
その分リスクも高くなります。もしウォーターポンプの劣化などで、水漏れをしてしまい
知らずに走っていたらエンジンがダメになってしまいますし、せっかくタイミングベルトの交換が終わったのに
今度はウォーターポンプが壊れてしまい、また工賃がかさんでしまう…
などといった事にもなりかねませんので、ウォーターポンプも一緒に交換する事をお勧めします。
さて、いよいよ古いタイミングベルトを外しにかかります。
まずは専用の工具をつけて、その後にベルトを外します。
以外とあっさりベルトは外れたりします。

そのあと、ウォーターポンプの交換です。
500のウォーターポンプはシーラーでくっついているので
それを剥がします。
剥がす時に下にクーラントが流れ出てしまうので、受け皿…?なんかを用意してから剥がします。

剥がしたら、少しエンジンを傾けて中のクーラントを出します。
ウォーターポンプの接合部についているシーラーは綺麗に剥がします。
そうでないと新しいものをくっつけても上手く、くっ付かなくて
水漏れの原因になってしまいますからね。
細かいところですがそういうところが大切なんです。


綺麗に剥がれたら新しいウォーターポンプにシーラーを塗って接着します。
シーラーが乾くまではクーラントなども入れられないためエンジンが温まるまで回すのはNG
一晩くらいは車を動かせません。

ウォーターポンプを接着したら次は新しいタイミングベルトをつけます。
ここで調整をミスってしまうと大変なので様子を見ながらつけます。

ベルトをつけたらあとは外した部品を元に戻してエンジンがつくか確かめて終了です!
今回の、担当メカニックは斎藤 和利
整備時間は3時間程でした。

紹介ムービー

執筆者紹介

メカニック 齋藤 和利

フィアットが好きで働いているので天職です。

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